何でもDIY LEDライト 2010/05/03
最近ようやく普及帯価格になってきたLED電球。
そろそろ実用的なものが作れるかなと思い、LEDライトをDIYしてみました。
1.材料
・パワーLED
LED電球などに使用されている、パワーLEDを使います。 最近のLED電球の全光束(ルーメン)が500ルーメン以下なのに対し、その倍以上の1150ルーメンのLEDを購入しました。 当然、消費電力、発熱量も相応に増加しています。 物は、(Spec.)にあるとおり、シチズン電子のCL-L220-C16N-Aです。
・駆動回路 パワーLEDを駆動する為には、適正な電力を供給するための回路が必要です。 電子部品を集めて一から作ることも可能ですが、利便性を考え、完成品を購入しました。 今回のLEDだと2つまで同時に使用出来るスペックです。 ちなみに、市販のLED電球には、この回路と次のヒートシンク(放熱器)が内蔵されています。 ・ヒートシンク(放熱器) パワーLEDは、かなりの発熱があるため、冷却する為にヒートシンク(放熱器)が必要です。 今回のLEDには、15cmx5cmx2cmという、かなり大きなヒートシンクが必要になってしまいました。 CPUクーラーのように冷却ファンをつければ小型化も可能ですが、点灯中に音がするのは嫌なので大型化してます。 ・LEDライト固定用ネジ 完成したLEDライトをどうやって固定するか考えた結果、カメラ用の照明スタンドを使用するという結論になりました。 よって、カメラ用品売り場から、このようなパーツを購入してきました。 オスネジ、メスネジが対になっているものです。 ・その他 アクリル板、アルミアングル、ビス・ナット類、配線用ケーブル、スイッチ、など。 過去に買った物を流用しましたが、ホームセンターなどで簡単に揃うでしょう。 ・購入先 パワーLED、駆動回路、ヒートシンク(放熱器) Audio-Q : http://www.audio-q.com/ LEDライト固定用ネジ ヨドバシカメラ : http://www.yodobashi.com/ 2.加工
各パーツを加工していきます。
・ヒートシンク(放熱器) パワーLED固定用とその他部品を固定する為に穴を開け、全てタッピング(ネジ切り)します。 ※ヒートシンク(放熱器)の片面は、放熱用フィンで覆われている為、ナットで止めることが困難です。よってタッピングでヒートシンク自身をナット代わりにしてしまいます。 厚みがあるので注意!2mmのタッピングしようとして1箇所失敗しましたorz ・ライト固定用ネジ、アルミアングル/板 ライト固定用のネジとアルミのアングル/板を加工します。 ライト固定用のネジは、オスネジ部分を切り取り、アルミアングルへ固定するための穴を開けました。 アルミ板は3mm厚なので、思ったより切断に苦労しました。糸鋸盤とかが欲しくなります。 ・LEDカバー LEDカバーは、アクリル板で作りました。 固定用に4箇所穴開けもします。 ・組み立て ヒートシンク(放熱器)に、パワーLEDをビスで留めます。 あ、パワーLEDへの配線はあらかじめ済ませています。 また、熱伝導率を高めるため、間には熱伝導グリスを塗布してあります。 ヒートシンク(放熱器)、ライト固定用ネジ、アルミアングル/板、を組み合わせていきます。 最後にLEDカバーを固定して完了です。 写真に2つのライトが映っていますが、上と下でちょっと見た目が違っていると思います。 実は上のは、アクリル板を荒めのヤスリで磨き、摺りガラスのようにしています。 なぜこうしているかと言うと・・・。 「目のヤケドに注意!点灯させているときはLEDを直接見ないでください! LEDのパワーが大変大きいので危険です。」 という注意書きがあり、つい見てしまったところ、暫くの間「目の前で変な黒い点がちらちらしている」状態で、かなり危険と判断した為です。 摺りガラスのようにすることで光を拡散させ、危険性を軽減させています。実際、光点を凝視しない限りは大丈夫になりました。 最終的に2つとも摺りガラス風に加工しました。LED特有の鋭い光がかなり和らいだ感じもあります。
3.完成
・完成
カメラの照明スタンドに取り付けてみました。 取り付け金具に市販の物を使っているので、整合性もばっちりです。 ・明るさ 明るさを比較するということは、色々な要素がある為、単純には出来ません。 よってデジカメで撮影した写真のみ掲載させていただきます(ISO200/F2.6)。
・持ち運びケース そのままだと持ち運びにも保管にも不便なので、専用ケースを作ってみました。
今のところ、撮影の際にのみ使用していますが、普通の照明と遜色なく使えています。 今後、更に高性能・高効率のパワーLEDが出てくるはずなので、そのときはまた何か作ろうと思います。 |
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