100円ショップに時計キットというのが売っていて、簡単にオリジナル時計を作ることが出来ます。
ただ、それだけだと手作り感丸出しなので、ちょっと工夫してお洒落な感じにしてみました。
【時計キット】
時計の機械、時計の針、時計の板、時計の数字をそれぞれ100円(合計400円)で買って組み立てる。
針、板、数字は、いろいろなバリエーションがあり、組み合わせ次第でいろいろな仕上がりになる。
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1.材料]
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2.道具]
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3.加工]
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4.組み立て]
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5.完成]
1.材料
・アクリル板
10cm x 10cm x 厚さ3mm …… 2枚
ホームセンター等で大き目の物を1枚買って、切って使います。
時計キットでは木製の物が売っていますが、これの代わりにアクリル板を使います。
アクリル板は、ネットオークション等でも手に入ります。
・スペーサ
太さ3mm/長さ15mm …… 4本
※ホームセンターではあまり見かけません。アキバの電子部品屋にあります(通販も可)。
【筆者がよく利用するショップ】
>秋月電子通商
>千石電商
・ビス
太さ3mm/長さ6〜10mm …… 8本
ステンレス製推奨。光沢が違います。
・時計の機械
100円ショップで100円で売っています。
単三電池1本で動く時計の心臓部です。
透明、ブラック透明の2種類が売っています。
・時計の針
100円ショップで秒針・短針・長針がセットで売っています。
いろいろな種類があり、どれを選んでも良いですが、今回は時計サイズが小さいので、短めの物を選びます。
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[↑クリックで拡大]
右から順に、時計の針、ビス、
スペーサー、時計の機械。
後ろにあるのがアクリル板。
【購入場所】
・ホームセンター
アクリル板, ビス
・電子パーツ店
スペーサー
・100円ショップ(ダイソー)
時計の機械, 時計の針
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2.道具
・アクリル板カッター
アクリル板用のカッターです。ホームセンター等で入手可。
アクリル板は、アクリル板カッターで傷を付けて割る感じで切断します。
・ドリル(3.4mm〜3.6mm, 8mm)
アクリル板の四隅に小さい穴を、中央に8mmの穴をあけます。
ビスが3mmなので、四隅の穴は3.4mm〜3.6mm位で開けると良いです。
小さい穴用と、大きい穴用で、計2本です。
・ピンバイス(無くても可)
ピンバイス(手回し式の細いドリル)で下穴を開けると、穴開け精度が上がります。
1000円位しますので、無理に買う必要は無いです。
・etc.
サインペン、定規、カッター、はさみ、+ドライバー
ドリルは、3.2〜3.8mmセットと8mmをそれぞれ100円で買いました。
100円ショップ(ダイソー)
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右から順に、
ドリル(8mm)
ドリルセット
(3.2〜3.8mm)
ピンバイス
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アクリル板 カッター
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3.加工
加工は、アクリル板の切断と穴開けがメインです。
もう一つは、時計の背景をPCとプリンタで作ります。
・アクリル板の加工
(1)アクリル板の切断
まずアクリル板カッターで、10cm x 10cm に切断します。
これを2枚作ります。
(2)アクリル板の穴開け
2枚のアクリル板の4隅(角から5mm x 5mmの位置)に3.4mm程度の穴を開けます。
このうち1枚は中央に8mmの穴を開けます。
※アクリル板は傷が付きやすいので、注意してください。
・背景の作成
PCとプリンターで背景用の画像を作ります。
自分で撮った写真、アイドルの写真(※)、アニメのキャラクター(※)、何でも良いです。
※版権物の扱いには十分注意してください。
今回は、バーチャル・アイドル「初音ミク」の画像を使用させて頂きました。
ご存知の方も多いかと思いますが、「初音ミク」は、YAMAHAの音声合成エンジン「VOCALOID2」を搭載したソフトウェア音源です。
コンピュータとは思えないほどの歌唱力で、彼女が歌う数々の曲が「ニコニコ動画」や「YouTube」にアップされています。
「初音ミク」の画像は、ソフト販売元「クリプトン・フューチャー・メディア株式会社」のサイトからダウンロード出来ます。
用意した画像を、10cm x 10cm で印刷します。
(10.5cm x 10.5cm 位でちょっとはみ出す位が良い。)
指定のサイズで印刷するには、GIMPというフリーソフトが便利です。
もちろん、愛用のソフトがあればそちらを使ってかまいません。
→GIMPの使用方法
ちなみに右の写真は、印刷後の紙を撮影したものです。
元の絵があまり大きくないせいか、少々ドットの荒さが目立ちます。
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[穴開け位置]
[穴開け加工後]
[背景用画像]
初音ミク
(C)2006 CRYPTON FUTURE MEDIA, INC.
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4.組み立て
1)仮組
アクリル板の部分だけ仮に組んでみるとこんな感じになります(右の写真)。
穴開け位置が不正確だと、うまく組めない場合があります。そのときは穴を広げる等して調整します。
2)背景の貼り付け
うまく組めることがわかったら、背景を貼り付けます。
少し大きめに印刷している場合は、貼り付けた後、はみ出した部分をカッターで切り取ります。
また、穴の場所は、カッターで×字に切込みを入れて折り込んでおきます(完全に切り取ってしまっても良い)。
3)時計の機械の取り付け
中央に穴の開いたアクリル板へ、時計の機械を取り付けます。
時計の機械についている説明書通りに取り付ければOKです。
4)時計の針の取り付け
時計の針を取り付けます。
これも説明書通りです。
5)文字盤
文字盤は、前面のアクリル板へ貼り付けます。
背景の画像に直接文字盤を印刷してもかまいませんが、前面に持ってきた方が立体感が出ます。
6)前面にアクリル板を取り付け
仮組と同じように、アクリル板2枚をスペーサーで繋ぎます。
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[仮組]
[文字盤]
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5.完成
これで完成です。
時計の機械に、壁掛け用の金具もついているので、壁にかけることも出来ます。
今回はアクリル板で作りましたが、意外と良いものが出来上がったので、アクリル板の代わりにガラスを使ったり、もう少し高機能な「時計の機械」があればそれを使ってみたい気もしました。
また機会があったら作ってみたいと思います。
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1.材料]
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2.道具]
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3.加工]
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4.組み立て]
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5.完成]